大学院受験記(東京大学情報理工コンピュータ科学専攻)

東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻の受験記です

数学対策

本記事では、数学科目の試験に対してどのように対策を行ったかを書いていきます。

 

まず、東大の情報理工学系研究科の数学科目は専攻によらず同一であり、3つの大問から構成されます。

ある程度、各大問でどのような問題が出題されるかは決まっていて、以下のようになっています。

  1. 線形代数固有値、線形方程式の最適化)
  2. 解析学微積分、微分方程式、etc.)
  3. 確率・統計

解析が一番範囲が広く、対策が難しいと感じたので、勉強する順番は、線形→確率統計→解析としました。

また、近年は微積分と微分方程式の問題が交互に出題されているという噂を目にしたので(実際確認するとそういう傾向はありました)、自分は微積分に絞って対策を行いました。

 

全ての大問を通して、私が行った数学の対策は2つだけです。

一つ目ですが、有名な問題集である演習 大学院入試問題[数学]Ⅰ、演習 大学院入試問題[数学]Ⅱを解きました。

この本には、「例題」と「問題研究」の2つの形式で問題が載っていますが、私が解いたのは「例題」問題のみです。例題のみだと各章30問程度ですが、これらをちゃんと理解するだけでもかなり力がつきます。

しっかり解いたのは、1章(線形代数)、2章(微積分)、6章(確率統計)の3つです。3章(微分方程式)は少しだけ解きました。

 

二つ目は、過去問演習です。

数学の過去問はホームページで15年分位公開しているので、それを可能な限り全て解きました。もちろん全ての問題が解けた訳ではないですが、傾向を掴むのには非常に役に立ちました。

また、遡りすぎると今は出そうにない問題(複素関数論)などもありますが、それらはスルーしました。

 

東大の線形代数はここ数年、「行列の対角化→二次形式の最適化」のような問題が多かったのですが、今年(2017年8月)の入試は連立方程式の最適化(?)という少し毛色の違う問題が出ました。

ただし、この問題も似たようなものが過去に出題されていることがありましたので、過去問は出来る限り昔のものまでやっておくと良いと思います。

 

以上、私が行った数学の対策についてまとめました。

今後受験される方々の参考になれば嬉しいです。ここまで読んで頂きありがとうございました。